lazygit入門:Gitをターミナルで快適に操作するTUIツール
lazygit はターミナル上で動く Git クライアントです。ステージング・コミット・ブランチ操作・プッシュをキーボードだけで完結でき、git コマンドを手打ちする手間が大幅に減ります。
lazygitとは
TUI(Terminal UI)形式の Git クライアントです。Git リポジトリのディレクトリで lazygit を実行するだけで起動し、変更ファイルの一覧・コミット履歴・ブランチを一画面で確認しながら操作できます。
git コマンドのラッパーではなく、裏では通常の git コマンドを実行しているため、既存のリポジトリや設定にそのまま使えます。
インストール
macOS
brew install lazygit
Linux(Homebrew)
brew install lazygit
Linux(apt が使える環境)
# Ubuntu 24.04 以降 sudo apt install lazygit
バージョン確認:
lazygit --version # version=0.63.0, os=darwin, arch=arm64
起動方法
Git リポジトリのディレクトリ内で実行します。
cd your-project lazygit
特定のパネルを指定して起動することもできます。
lazygit branch # Branches パネルで起動 lazygit log # Commits パネルで起動
q で終了します。
画面構成
起動すると画面が左右に分割されます。
┌─────────────────┬────────────────────────────┐ │ Status │ │ ├─────────────────┤ 右パネル(diff / 詳細) │ │ Files │ │ ├─────────────────┤ │ │ Branches │ │ ├─────────────────┤ │ │ Commits │ │ ├─────────────────┤ │ │ Stash │ │ └─────────────────┴────────────────────────────┘
| パネル | 内容 |
|---|---|
| Status | リモートとの差分サマリー |
| Files | 変更ファイル一覧(ステージング操作) |
| Branches | ブランチ一覧(切り替え・作成・削除) |
| Commits | コミット履歴(reword・squash・revert) |
| Stash | スタッシュ一覧 |
矢印キーまたは hjkl でカーソル移動、[ / ] でパネルのタブを切り替えます。
よく使うキー操作
共通
| キー | 操作 |
|---|---|
? |
キーバインド一覧を表示 |
q |
終了 / 前の画面に戻る |
x |
コンテキストメニュー(現在の項目に使える操作一覧) |
/ |
検索 |
[ / ] |
左パネルのタブを前後に切り替え |
Files パネル
| キー | 操作 |
|---|---|
Space |
ファイルをステージ / アンステージ |
a |
全ファイルをステージ / アンステージ |
c |
コミット |
A |
直前のコミットに追加(amend) |
d |
変更を破棄(discard) |
e |
エディタで開く |
Enter |
ファイルの diff を右パネルに展開 |
Branches パネル
| キー | 操作 |
|---|---|
Space |
チェックアウト |
n |
新規ブランチを作成してチェックアウト |
d |
ブランチを削除 |
r |
ブランチ名を変更 |
M |
カレントブランチにマージ |
Commits パネル
| キー | 操作 |
|---|---|
r |
コミットメッセージを編集(reword) |
s |
直前のコミットにまとめる(squash) |
d |
コミットを削除(drop) |
z |
直前の操作を取り消し(undo) |
P |
プッシュ |
p |
プル |
基本的な使い方
ファイルをステージしてコミットする
lazygitを起動- Files パネルで変更ファイルにカーソルを合わせて
Spaceでステージ aで全ファイルを一括ステージも可能cでコミットメッセージ入力画面が開く- メッセージを入力して
Enterでコミット完了

ブランチを切り替える
]キーで Branches パネルに移動(または起動時にlazygit branch)- 目的のブランチにカーソルを合わせて
Space - チェックアウト完了
プッシュ・プルする
Commits パネルで:
- P(大文字)→ プッシュ
- p(小文字)→ プル
Files パネルからでも x のコンテキストメニューから実行できます。
設定ファイル
設定ファイルの場所:
# macOS ~/Library/Application\ Support/lazygit/config.yml # Linux(XDG) ~/.config/lazygit/config.yml
ファイルが存在しない場合は作成します。よく使うカスタマイズ例:
gui: # サイドパネルの幅(デフォルト 0.333) sidePanelWidth: 0.25 # 時刻の表示形式 timeFormat: "2006-01-02" theme: activeBorderColor: - cyan - bold
デフォルト設定の全項目を確認するには:
lazygit -c
まとめ
| 操作 | キー |
|---|---|
| ステージ / アンステージ | Space |
| 全ファイルをステージ | a |
| コミット | c |
| プッシュ | P |
| プル | p |
| 新規ブランチ | n(Branches パネル) |
| ブランチ切り替え | Space(Branches パネル) |
| キー一覧 | ? |
| 終了 | q |
?を押せばいつでもキー一覧が表示されるので、操作に迷ったときに活用するxのコンテキストメニューで現在の項目に使える操作が一覧できる- 裏では通常の git コマンドを実行しているため、既存のワークフローを壊さない
Git の操作を学びたい場合は「git ブランチ名変更:ローカルとGitHub上の両方を変更するコマンドまとめ」も参照してください。